【次ドコ行こう】 続 自走de秋田 その3
by: 長山 靖

 

こんにちは。二子玉川店の旅好きスタッフ長山です。

 

 

 

自走de秋田チャレンジ

その1(装備編) ・その2(初日) ・その3(二日目の前編)

その4(二日目の中編) ・その5(二日目の後編) ・その6(三日目の前編)

その7(三日目の後編)

 

の続編ツーリングレポートその3です。

その1(旅立ち) ・その2(初日の前編)

 

 

 

 

 

 

 

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ただただ雨降る漆黒の闇道が続きます。

ごくたまに車が通り、その瞬間だけ心強くなるのですが、

すぐに雨音だけの闇に戻ります。

去りゆく車よ、待ってくれー!という気持ちが湧いてきます。

 

獣除け&気を紛らわすためにベルを鳴らしながら走っていましたが、

雨音でかき消されてかなり微妙。

 

 

 

そこで、久々に歌を歌いながら走りました。

10年ほど前、山梨・闇の夜叉神峠から単独で下るハメになった時に

編み出した知恵です。ばかみたいに声出して歌っていると、

怖楽しい?変なテンションになるのです。

ただ、今回は降雨があるためテンションは上がりにくい。

しかも先を急ぎ目の登坂なため、息が弾んで歌い辛い。

とにかく、淡々と漕ぎ続けるしかない。

 

 

 

 

 

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なかなか車が通らず心細いと思っていたら、いきなり

対向車が4、5台まとまって通り過ぎ、また静かになりました。

時代小説で読んだ、山賊対策で集団になって山越え

という場面を思い出しました。

只今、自転車で絶賛一人漕ぎ中!

まさか、現代に山賊なんて出ないよなぁ、

と思いながら漕ぎました。

 

 

 

 

 

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雨の日は、獣はあまり動かない。

という、もっともなような、根拠の無いような説を

勝手に自分に言い聞かせながら前進。

この辺り、熊の本場です・・・。

 

 

 

 

 

10年前、頂点にはシェルターがあったと記憶していました。

記憶の通りシェルターが現れ、ピークへ登頂!

少しホッとして、下り。

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が、下りがまた、寒い!!ぞぞぞ~っと来ます。

フツーに歌を歌っていたのが、

徐々に長渕剛調の渋い?歌い方になり、

だんだん歌うのもしんどくなり、

遂には奇声を発してごまかすようになり。

 

「しゃびぃー・・・」(寒い)

「アブ!」

 

・・・等々、

普通に考えたら明らかにキチガイですが、

追い込まれると、なりふりかまっていられなくなるものです。

どーせ誰も見ていないし。

 

 

 

 

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雨の勢いは衰えを見せず、気温は6℃まで下がってきました。

寒い。

としか言いようがありません。

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来し方を振り返ると、闇。

雨の中、こんなところを走って来たのか・・・。

 

 

 

 

 

 

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阿仁熊牧場のノボリ。

(牧場のTOPページだけ見ると、熊かわいい!?)

近くには温泉宿の打当温泉マタギの湯があります。

以前、雪ライドで来た際、お世話になりました。

立派で快適な旅館だと、効率の悪い独り者は断られがち。

でもすんなり泊めてくれてありがたかった。

また泊まりに来たい。

 

てか、今、泊まりたい!

だってもう18時過ぎですよ、旦那。

この雨と寒さと闇の中で!

 

 

 

・・・という自らの心の声を抑え、前進。

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愛車は、水も滴る何とやらで、黙々と走ってくれます。

 

 

 

 

 

 

 

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道の駅あにで自販機休憩。

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とにかく寒くて寒くて、ホットドリンクを三本飲みました。

それでも寒い。

 

自動音声の自販機から、元気いっぱいな声で

 

「いらっしゃいませ!冷たいお飲み物はいかがですか!?」

 

と言われました。

その冗談、寒いよ・・・。

 

 

 

 

 

 

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マタギの里らしい、木彫りが並びます。

チェンソーでいろいろ造ってしまうというから凄い!

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休んでいても体の温もりが復活するわけでは無し。

気を引き締め、再び走り出します。

 

 

 

 

寒い寒い下り基調、たまの登り返しがあると嬉しくなります。

少しでも身体が温まるからです。

 

 

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普段は嫌いがちなトンネルも、中は少し暖かく、雨宿りにもなります。

トンネルでこんなにホッとするのは珍しい?

 

 

 

 

 

そんな悪戦苦闘を経て、思い入れのある町、阿仁合に到達。

私の曾祖母と祖父のふるさとです。

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銅山で栄えた町も、今は素朴な夜景の中にひっそりと。

 

 

トータル4日目の走行で、ここまで轍を刻みました。

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自宅から663km。

じわじわ、感動が湧き上がります。

しかも雨の降りしきる夜7時半、というストイックな状況。

素晴らしい思い出となること間違い無し。

 

 

何箇所か知人がいますが、こんな時に

「峠越えて自転車で来ました!」

なんていきなり訪ねても、オバケの出現みたいで

胆をつぶしそうと思い、ゆっくりの再訪を誓ってパス。

時間的にも厳しいです。

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ただ通過する寂しさをかみ締めながら

ふと気配を感じて空を見上げると

 

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えーーっ!?

 

 

なんで星空が!?

さっきまでざんざん降りだったのに!?

山の方角では、一瞬雷が光りました。

今いる所だけの晴れ間です。

少ししたら、星空はすーっと雲に隠れていきました。

かつてのふるさとの町での、天の粋な計らいでした。

 

 

 

 

 

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阿仁合を出るときには再び冷たい雨が降り出し、もの凄い寒気。

やばい、いよいよ寒さが鋭くなってきた。

ここから北秋田市の中心、鷹巣に至るまでは山間の道のり。

ここは早く抜けないと、寒い!

ひたすら歌と奇声を交え、テンションを鼓舞しながら突っ走ります。

この奇行、かなり前向きに言い訳すれば

武道の掛け声みたいなモノでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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阿仁前田で、久しぶりのコンビニ。

なんて神々しい明かり!!

角館エリアを過ぎてから、ずっとコンビニはありませんでした。

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にくまんを2つとホットドリンクを2本。

温もりが沁みるぜ!

 

 

 

 

 

米内沢で直角に国道を曲がるところがあるも、

闇で看板を見落とし、違う方向へ数百メートル。

危なかった。

 

でも、やたら明かりのついていない里の暗さが、妙に心に響きました。

明るい方が便利なのでしょうが、この暗さは素朴で、

自然に近しい感じがしました。

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そんな中にもポツポツと僅かに灯る明かりに

生活感を感じ、グッときます。

 

 

 

 

 

 

 

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うおっ、また星空!!

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口をぽっかり開けて見上げていると、すぐまた雲隠れ。

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ずっと星空が見えているのも良いでしょうが、

ザンザン降りの合間に突然現れるという

レアな展開はシビれます。

 

 

こうやって何とか写真を撮りましたが、

正直、寒くて堪りませんでした。

ここまで寒くなかったら、もっといろいろ撮り試ししてみたかったなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ローカルコンビニ、めちゃくちゃ気になる!

でも、自販機でガマン。

 

 

このルート、またゆっくり来たいです。

星が見える時なら、夜も良いな!

雨はしばらくカンベンですが!

 

 

 

 

 

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寒い、寒い、寒い!

雨粒の落ちる速度が、しばしばフワフワと遅くなります。

雨と雪の境界線です。

 

 

 

 

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そんな時に明るい建物を見ると、それだけで少し温かい気持ちになります。

100%、気のせいなんですが!

 

 

 

 

 

 

 

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米代川に架かる橋。

写真では判りづらいですが、道は背後に向かって登りです。

10年前、ここを地元の学生がシティサイクルでぐいぐい登っていたのに

感心したのを覚えています。

懐かしいなあ・・・。

 

 

 

 

 

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22時半で既に消灯していた鷹ノ巣駅で、

やっと大館までたどり着けるという確信が芽生え、

ビジネスホテルに電話。これで今晩の宿はOK!

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あとは大館まで20km弱を、走るだけ!

 

 

 

 

 

 

 

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この辺り、白神山地が至近。

吹き付ける冷風、雪女の息吹か!と思いました。

 

道中、道路にちょくちょく気温計がありましたが、

気温と体感温度は全く別物だと、身に染みてよく分かりました。

数字が高くても寒い時や、数字が低くても少しマシな時など、

いろいろありました。

 

 

 

 

国道7号に入り、進路は東へ。

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海からの風か?強い西風が吹いていて、追い風。

これは頼もしい!

 

 

 

 

 

 

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また星空が出た。

雨や曇りベースなのに、時折星空が出るという不思議。

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それだけ荒れた天気だったのでしょう。

こんな劇的な天気、晴れよりも当たるの難しいんじゃないか!?

実は、物凄くツイていたのかも知れません。

 

 

 

 

 

時刻は23時半を回り、日付変更は近い。

13時半過ぎに角館を出て以降、食べたまともな食料は、

これまでに書いた

ぼだっこおにぎり、学生調理、にくまんx2個。

あとは合間にスナックを少々とホットドリンクのみ。

 

 

・・・ハラ減った!!!

でもゴールは近い、我慢、我慢。

 

 

そして・・・

 

 

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遂に、当初の目的地、大館に到達!!

やった・・・!

 

二回に分けた分、正直ワクワク感は少し落ちましたが、

それを補って余りある、厳しくも劇的な道のりでした。

険しい方が、ゴールした時の感動も大きいものです。

 

IMG_03133.JPG自宅から、サイクルコンピュータ値で718km。

大館は、曽祖父の代より以前のふるさと。

このシーンには、火野正平「NHKこころ旅」の

到着時によく呟く、優しい語り口の

「来たよ」

というセリフが、とてもしっくり来ました。

 

 

 

 

 

先ほど予約したホテルへ。

デイバッグから財布を取り出したら、バッグ内から冷気がふわり。

以前、寒空の箱根山中から下った後の温泉受付で

山から下りてきたことを話したら

「お客様から冷気が漂ってきますよ」

と言われ、冗談だと思っていたら、バッグを開けて納得、

本当に冷気が漂っていた、という思い出が蘇りました。

 

 

 

ホテルの温泉は0時までですが、僅かに0時を回っていました。

寒そうな姿を見かねてか特別に開けてくれると提案してくれましたが、

悪いし、とにかく腹ペコなので先ずは食いたい!!

ということで遠慮しました。

嗚呼、湯船、入りたかった。

でも、その人情は、温かかったです。

 

 

 

 

二子玉川店の近くにあることでお馴染み

サークルKサンクスで、弁当を2つ獲得。

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こんなにコンビニ弁当がごちそうに見えたことは、

なかなか無いかも知れません。

いただきます!!

ガツガツばくばく。

うまい、うますぎる!

後日、二子玉川で同じハンバーグ弁当を見かけた際

この時の感動が蘇り、また食べてしまった、

それほどの感動でした

 

 

 

 

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デザートにはスギッチまん。

スギッチは、秋田県のマスコットキャラクターです。

 

 

 

 

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目標コース走破をかみ締め、秋田地酒で祝杯。

 

・・・なんですが、緊張からの解放で呆然として、

なかなか飲み進みませんでした。

相当、疲れたようです。

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でも、ここまで無事に来れて良かった!

おやすみなさい。

 

 

 

走行距離:146km

獲得標高:1122m

走行時間:6時間57分

 

 

 

当初定めた川崎~大館コース、四日間の総計

走行距離:718km

獲得標高:4490m

走行時間:32時間38分

平均速度:22km

 

 

 

 

その4へつづく

 

 

 

CATEYE INOUで取った記録

その2 その3

 

 

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